LeCENT(レセント)とは その2

LeCENT(レセント)はカシミヤ、麻、海島綿、シルクなど天然素材を使った高級ニットのブランドです。

詳しくはホームページをご覧ください。林田株式会社|LeCENT (e-hayashida.co.jp)

 

新緑の爽やかな季節になりました。LeCENTでは春の海島綿やシルクのニットのオーダーができます。ぜひ春色の高級ニットをお試しください。

 

さて、LeCENT(レセント)公式オンラインストア オープンを機に”LeCENT(レセント)とは何か”、をご紹介する その2、今回は海島綿(シーアイランドコットン)についてです。

 

カリブ海の風と太陽が育んだ、シーアイランドコットン。

カリブ海に浮かぶ西インド諸島バルバドス、アンティグア、ネービス、ジャマイカ、そしてベリーズ。この限られた5つの地域のみで、シーアイランドコットンは今日も生き続けていま す。世界でもっとも優れた綿がこの地だけに育った理由は、その気候風土にあります。

年間日照時間は3,000時間以上、雨期と乾期の絶妙なバランス、そし て綿を栽培するこのうえない条件を備えています。まさにシーアイランドコットンは、この地だけに与えられた神の贈り物なのです。

 

門外不出の「幻のコットン」

英国王室には、「綿製品はシーアイランドコットンで」というしきたりがありました。これは、16世紀後半に英国が西インド諸島を領有したとき、王室にシー アイランドコットンが献上されたことに端を発します。その後、このコットンは、英国王室や貴族たちを魅了し、英国紳士たちの間で、ステイタスシンボルとし て愛され続けてきました。世界のいずれの気候風土のもとでも育たず、カリブ海だけに生きることを許されたこの綿は、長い間、英国が栽培から船積みまでを厳 しく管理し、糸の紡出も英国の名門2,3社に独占されていたということ。まさに門外不出のかたちで、その高品質が守られてきたのです。

「天はニ物を与えず」のいわれどおり、しなやかで美しいシーアイランドコットンは、虫害に弱いなど大変デリケートな性質をもつため育ちにくく、1エーカー当 たりの収穫量も米綿の50%程度。このため大量の栽培は難しく、年間の生産量は50万ポンド(約1,000俵)、綿全体の10万分の1という希少価値の高 い素材です。天然の風合いと優れた特製を最大限に生かすため、長い時間をかけてじっくりと育成され、極力機械工程を減らし、摘み取りも人の手でひとつひと つ丹念に行われます。

カシミヤのような肌触り、絹のような光沢。「着るほどによさがわかる」と愛用人に言わしめた、このコットンの最大の特徴は、圧倒的に長く細い繊維にありま す。繊維は長ければ長いほど、細ければ細いほど、しなやかな風合いと強さを生みだします。また、シーアイランドコットンは、天然の撚りも綿の中でもっとも 多く、どんな綿よりふっくらした柔らかな味わいをみせ、抜群の吸湿性を発揮します。さらに絹のような光沢は、他綿に比べ50%も高い光の反射度ゆえ。とて も綿とは思えない光沢が優雅な表情を生みだすのです。

本物の価値を守るために

1975年、それまで英国の独占状態にあったシーアイランドコットンの日本への正式な原綿供給が認められ、’80年より、品質保持のため、100%日本に 輸入されるようになりました。その商品化にあたっては、その限られた原料を有効に生かすことができるよう、優れた特製を充分に発揮できる品目を選択し、品 目ごとに業界トップクラスからメンバーを選定。メンバー各自が、厳しい品質管理のもとで製品化を行っています。シーアイランドコットンの商品はいずれも、 それが世界最高級の綿を使用し、厳格な品質・縫製管理基準のもとにつくられたことを証明する「西印度諸島海島綿」のロゴマークがつけられています。
(出典:一般社団法人 西印度諸島海島綿協会ホームページより)