LeCENT(レセント)とは その6

LeCENT(レセント)はカシミヤ、麻、海島綿、シルクなど天然素材を使った高級ニットのブランドです。

詳しくはホームページをご覧ください。林田株式会社|LeCENT (e-hayashida.co.jp)

 

さて、LeCENT(レセント)公式オンラインストア オープンを機に”LeCENT(レセント)とは何か”、をご紹介する その6、今回はLeCENTの製造工程のこだわりについてです。

 

”LeCENT(レセント)とは何か” その5では代表的な素材カシミの編み方の違いについて説明しました。同じ原料を同じ機械で編み立てても、度目の設定(編み目の詰まり具合)やループ長の設定(ひと目あたりの編み目の長さ)、などによって出来上がる製品の品質が異なってくるのです。

 

今回はカシミヤニットの製造工程で製品の風合いと品質の維持に深く関係する「縮絨(しゅくじゅう)」工程についてご説明します。

 

縮絨工程とは、編立が終わった編地の状態の半製品を、縫製する前に洗い加工する工程のことです。縮絨することによってカシミヤは本来の柔らかく繊細な風合いをもつ、温かくソフトなタッチの製品になります。縮絨する前の段階の編地は、とてもカシミヤだと思えないほど固く、ガシガシしたタッチの状態です。

縮絨の仕方によて風合いは変わります。縮絨しすぎると、製品の柔らかさは増し、タッチは良くなりますが、過度な毛羽立ちが原因でピリング(毛玉)になり易くなります。着用を重ねるうちに肘部分のうす破れにつながることもあります。逆に縮絨が十分でないとカシミヤ本来の柔らかく繊細なタッチが生まれません。製品一つ一つのサイズや色によって縮絨時間を微妙に調整して、水の温度や専用洗剤の量などを細かく設定して、最適な洗い加工を施しています。洗った後の製品は自然乾燥によって時間をかけて乾燥させます。できるだけ素材を傷めず、製品の品質が損なわれないよう配慮しています。

レセントのカシミヤは、度目をきっちりと詰めて編立て、縮絨を抑えめにしています。そうすることによって、ピリング(毛玉)の発生を少なくし、袖ゴムやネック部分が伸びたり、型崩れしたりすることを防ぎます。

糸の撚りは経年変化によって少し戻ります。購入当初はカシミヤにしては少し硬めのタッチに感じますが、着用するうちにだんだんと風合いが増していき、ふっくらとした柔らかさと耐久性を兼ね備えた、最高の状態ができるだけ長く続くように設計されています。

レセントのカシミヤの定番商品は、虫食いや引っ掛け傷などが発生した場合に、製造から10年間は実費での修理を承っています。詳しくは、お買い上げの店頭またはフリーコール(0120-01-6451)までご相談ください。お気に入りの1着を長くご愛用頂ければ幸甚です。